ACLSプロバイダーコース 受講前準備
このページではACLSコースを受講する方への事前学習方法について詳しく説明しています。
受講にあたり必須とされる内容が含まれておりますので、ご一読をお願いします。
■概要
AHAガイドライン2020 の改定により、開催方法が、ACLSトラディショナルコースと、ACLSノーマルコースの2種類に区分されるようになりました。
・ACLS トラディショナル コース:映像教材を教室内で視聴する旧来通りのコース
・ACLSノーマルコース:映像教材をオンラインで事前視聴してくることで、教室内での映像視聴を省略する時間短縮型コース
Chiba BLS Learning Site(C-BLS)では2日コースは トラディショナルコース として開催し、1日コースは、より時間を短縮できる ノーマルコース として開催しています。
ACLS 1日コースに参加する方は、受講前《自己評価》だけではなく、受講前《作業》も完了し、Webから取得できる修了証PDFの提出が必要となりますのでご注意ください。
メールアドレスの登録など、ログインのための手続きが必要ですが、下記の手順はすべて無料でできますので、ご安心ください。
1.AHA の e-Learning サイトに登録する(無料)
2.ACLS受講前【自己評価】を完了する
3.ACLS受講前【作業】の映像をすべて視聴する
4.アンケート(Survey)に答える
5.修了証(Certificate)を印刷する
■ACLS 受講前準備(必須)
1. ACLSプロバイダーマニュアル
AHA ACLSプロバイダーコースを受講する条件として、ガイドライン2020準拠のACLSプロバイダーマニュアルを1人1冊お持ちいただく必要があります。
ガイドライン2020準拠のACLSプロバイダーマニュアルを当日持参されないと受講はできませんのでご注意ください。
事前学習・予習を進める上でも受講を決意されたら早めの購入をお勧めします。
またACLSコースは事前学習を行った前提で進みますので、二次救命処置に関してある程度の知識と理解が必須です。
2. 必要条件と準備
ACLSプロバイダーマニュアル2ページに記載されている通り、ACLSプロバイダーコース受講条件として下記が求められており、これらが受講前に必要な事前学習項目となります
・BLS技能
(BLSプロバイダーカードの提示は必要ありません)
・心電図リズムの解析による主要なACLSリズムの特定
・気道確保および気道確保器具の知識
・ACLSリズムおよび薬物の実用的応用
・効果的な高いパフォーマンス・スキル
3. 受講者用webサイトへログイン
(下記のURLよりアクセス)
4.
・アクセスすると下記のようなページが開きます。
・初めての方は新規登録、過去にアカウント作成している方はサインインをして下さい。
今後、PALS などの別のコースを受講する際にも必要となりますので、パスワードなどは忘れないようにご注意ください。
新規登録方法
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国を選択:Japan(日本)を選択
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名前・性をローマ字で入力
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Eメールアドレス(確認で再入力)
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パスワード(7文字以上で大文字・小文字アルファベットと数字をまぜてください)
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利用規約とプライバシーポリシーの項目にチェックを入れて「続ける」をクリック
プロファイル完了の手続き
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国を選択:Japan(日本)
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利用規約およびプライバシーポリシーにチェック「保存」をクリックして下さい
■ACLS 受講前作業(必須)
受講前作業は、本来ではあれば講習中に視聴する映像を事前に見て、チャプターごとに数問のクイズに答えるという形で進みます。
視聴終了で3時間かかることになっていますが、ビデオは2倍速設定も可能です。
また、一気にすべてを視聴しなくても途中段階で保存して、後日続きを再開することも可能です。
始める前に、改めて名前の入力が求められる場合は、名前は必ず半角のローマ字 で記載ください。
漢字(日本語)で入力すると最終結果画面で文字化けをして、誰の修了証か判別できなくなりますのでご注意ください。
ACLS受講前作業では、自分のペースで進めるWeb上の指導プログラムで、以下の対象とする技術です
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治療システム
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体系的なアプローチ
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成人に対するBLS
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ACS
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脳卒中
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徐脈
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頻拍
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高い能力を持つチーム
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呼吸停止
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心停止及び心拍再開後の治療
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メガコード
ACLS受講前作業-Japanese
https://elearning.heart.org/ja/course/993
①「このコースを開始する」をクリックする。
ACLS受講前作業とACLS受講前自己評価の画面になります
ACLS受講前作業の「▶️START」をクリックします
名前の入力を求められますので、必ずローマ字で入力してください
右下の矢印ボタンが赤くなり、問題が出題されます。
出題を解いて合格すれば次のレッスンに進めます。
問題で出題されている内容は、重要な概念ですので、しっかりと学習をしてください。
途中で一時保存もできますので、自分のペースで全ての学習と問題を修了してください。
■ACLS 受講前自己評価(必須)
コースカタログ画面(左記↓)から下に移動すると、ACLS受講前自己評価の画面(右記↓)を選び「このコースを開始する」をクリックする
「ACLS受講前自己評価-JAPANESE」の ①REVIEW クリックをする
テスト終了後、②「SURVEY」をクリックしてアンケートに答える
アンケート(SURVEY)に答えると、修了証(Certificate)のリンクがアクティブになります。
そこから修了証が PDF ファイルでダウンロード・印刷できるようになります。
対面講習に参加するときには、この証明書を印刷(モノクロでOKです)して持参してください。
時間短縮型講習(1日講習)の場合は、これがないと受講できませんので、くれぐれもご注意ください。
■自己評価テスト
自己評価テスト(プレテスト)
上方にある「必須自己評価」「開始する」とあるのが、受講前のプレテストの入り口です。ここをクリックすると
e-Larningによる問題が出題されます。
・心電図20問
・薬剤20問・
・臨床的応用20問
試験は何度でも挑戦できますが、途中で保存することはできません。
一度中断して閉じると、また最初からやり直しになりますのでご注意ください。
受講日が近づきましたら、70%以上のスコアを獲得したことを示すページを印刷して会場へ持参します。
事前学習のポイント
●心電図
心電図に関しては、ACLSプロバイダーマニュアルにはほとんど解説は載っていません。
下記の不整脈波形については、判読できるように各自で学習を進めてください。
・心室細動(VF)
・無脈性心室頻拍(p-VT)
・無脈性電気活動(PEA)
・心静止(Asystole)
・頻拍系(心室頻拍(VT)、発作性上室性頻拍(PSVT)、心房細動(AF)心房粗動(AFL))
・徐脈系(1度房室ブロック、2度房室ブロック〈ウェンケバッハ・モービッツ)3度房室ブロック)
どの不整脈がどのアルゴリズムと紐付くのかもイメージしておいてください。
特に徐脈系・頻拍系は、波形診断だけではなく、循環動態に影響が出ているかどうかで、アルゴリズム上の枝分かれが変わってくるというあたりがポイントです
●薬剤
プレテストではたくさんの薬剤が出てきますが、実技(メガコード試験)に関わる薬剤は下記の5種類だけです。
薬剤
・アドレナリン
・アミオダロン
・アトロピン
・アデノシン
・リドカイン
薬剤は、どの場面で使う薬なのか、用量・用法は? という点は少なくとも押さえておきたいところです。
その他、アルゴリズム図を眺めて、どんな判断・展開を行うのかイメージしておいてください
●その他
・ACLSアセスメントの一次と二次の目的の違いは?なぜ分けたのか?
・質の高いBLSとは?
・同期電気ショックと除細動の違いはなにか?なぜ違うのか?
・経皮ペーシングとはなにか?
・波形表示呼気CO2モニターでわかること
・ROSCとはなにか?ROSC後のケアの目的は?TTMとは?
・RRTとMETとはなにか?その目的は?
受講当日の試験について
● 実技試験
ACLSの実技試験はメガコード試験と呼ばれています。
コードcode とはアルゴリズムのことを指しています。この場合は、徐脈、頻拍、心停止、心拍再開など、複数のアルゴリズムを使い分ける能力を測るための試験という意味になります。
その試験の流れと評価項目は受講者マニュアルの中にも開示されています。
テキスト159〜164ページにチェックリストが載っています。
たくさんあるように見えますが、パターンで言うと3つです。
全てのケースに、心停止(除細動有効)、心停止(除細動無効)、心拍再開後ケアは含まれて、最初のケーススタートが、徐脈、頻拍(安定)、頻拍(不安定)と言う違いだけです。
この3パターンのいずれかが実技試験と課されます。
それぞれの項目で何が求められているのか、事前学習の段階で意識しておくと良いかもしれません。
● 筆記試験
筆記試験は50問4択式です。84%が合格基準ですので、8問までの間違いが許容されます
AHAガイドライン2015よりオープンリソース試験(テキストやメモなどの参照)が可能になりました。
テストを終了すると点数が表示されます。
テスト終了後は「印刷」ボタンを押してテスト結果をコース当日に持参して下さい。
※印刷できない場合は、画面のスクリーンショットをしてコース当日に提示して下さい。